遺構を壊さないように熟練の作業員により掘削していきます。掘削にはバックフォーを用いて慎重に掘り下げます。
遺構が確認できる深さまで掘り下げると土の色などの違いから大小さまざまな遺構と呼ばれる住居跡等が確認されます。遺構確認後は、移植ゴテ等を用いて慎重に掘り下げると、土器や石器が出土します。遺物は直ぐに採集せず、出土した地点を写真や測量機材を用いて図面に記録します。
発掘調査で出土した遺物はブラシ等を用いて丁寧に泥を落とします。洗浄によってきれいになった遺物は注記作業・遺物の復元作業を経て遺物の図化をおこないます。どのように製作されたものなのか、観察しながら遺物の特徴を図や表に記載していきます。
遺跡から出土資料や採取した土などのサンプルから用途や年代等を科学的に検証します。
調査記録をまとめます。専門の調査員がこれまでの考古学的な成果を踏まえながら検討し報告書を作成します。作業は、全てデジタルデータとして編集し、一冊の本に仕上げます。